ブレーカーが落ちた!落ち着いて原因を探る・復旧させるための対処法


「突然、家中の電気が消えた!」「ブレーカーが落ちた!」経験、ありませんか?真っ暗な中で慌ててしまったり、どうすればいいか分からなくなったりしますよね。実は、ブレーカーが落ちる原因はいくつかあり、それぞれ対処法が異なります。

この記事では、ブレーカーが落ちたときに落ち着いて原因を探り、安全に復旧させるための具体的な手順を解説します。また、頻繁に落ちる場合のチェックポイントや、万が一の停電に備えるための情報もお届けします。もうブレーカーが落ちても慌てない!いざという時に役立つ知識を身につけて、安心して電気を使いましょう。


なぜ落ちる?ブレーカーが作動する主な原因

ブレーカーは、私たちの家と電気を守る大切な安全装置です。電気が流れすぎたり、異常があったりすると自動的に電気を遮断し、火災や感電などの事故を防いでくれます。主な原因は以下の3つです。

1. アンペア(A)超過(契約ブレーカー/サービスブレーカー)

これは最もよくある原因です。同時にたくさんの家電を使いすぎて、契約しているアンペア数(A)を超過してしまった場合に作動します。

  • 例: エアコン、電子レンジ、ドライヤー、IHクッキングヒーターなどを同時に使った時など。

  • 作動するブレーカー: 分電盤の一番左にある、電力会社との契約アンペアに対応したブレーカー(「契約ブレーカー」や「サービスブレーカー」と呼ばれます。色がついていることが多いです)。

2. 電気の使いすぎ(安全ブレーカー/子ブレーカー)

特定の部屋や回路で、そこに流せる電気の量(一般的に15Aや20A)を超えて家電を使った場合に作動します。

  • 例: 延長コードにたくさんの家電を繋いで使った時や、タコ足配線で一つのコンセントに負荷を集中させた時など。

  • 作動するブレーカー: 分電盤に複数並んでいる小さなブレーカー(「安全ブレーカー」や「子ブレーカー」と呼ばれます)。

3. 漏電(漏電ブレーカー)

電気が漏れている(漏電している)ことを検知すると作動します。漏電は感電や火災の原因になるため、非常に危険です。

  • 例: 家電のコードが傷ついている、水回りで家電を使った時に水がかかった、配線が劣化しているなど。

  • 作動するブレーカー: 分電盤の中央にある、少し大きめのブレーカー(「漏電ブレーカー」と呼ばれ、テストボタンが付いていることが多いです)。

4. ショート(短絡)

家電の内部や配線がショート(短絡)して、瞬間的に大量の電流が流れた場合に作動します。これも火災のリスクがあります。

  • 例: 劣化・破損した家電やコードを使った時など。

  • 作動するブレーカー: ショートが起こった回路の安全ブレーカー、あるいは漏電ブレーカー、時には契約ブレーカーも作動することがあります。


分電盤の構成とブレーカーの種類をチェック!

ブレーカーを操作する前に、ご自宅の分電盤がどうなっているか確認しておきましょう。分電盤は、一般的に玄関や廊下の壁に設置されています。

分電盤には、大きく分けて以下の3種類のブレーカーがあります。

  1. 契約ブレーカー(サービスブレーカー):

    • 分電盤の一番左にある、色付きの大きなブレーカーです。

    • 電力会社との契約アンペア数(例:30A, 40A, 50Aなど)を超えると落ちます。これが落ちると家全体の電気が消えます。

  2. 漏電ブレーカー(ELB:Earth Leakage Breaker):

    • 契約ブレーカーの右隣にある、少し大きめのブレーカーです。

    • 「テスト」ボタンが付いているのが特徴です。

    • 漏電を検知すると作動し、家全体の電気を遮断します。

  3. 安全ブレーカー(子ブレーカー/配線用遮断器):

    • 漏電ブレーカーの右側に複数並んでいる小さなブレーカーです。

    • それぞれのブレーカーが、部屋ごとや回路ごとに分かれていて、特定の回路で電気を使いすぎたり、ショートしたりすると作動します。これが落ちると、その回路につながる部屋やコンセントの電気が消えます。


ブレーカーを安全に復旧させる具体的な手順

ブレーカーが落ちたら、焦らずに以下の手順で復旧作業を行いましょう。

ステップ1:落ちたブレーカーの種類を確認する

分電盤を確認し、どのブレーカーが落ちているか(レバーが「切」や「OFF」になっているか)を確認します。

  • 契約ブレーカーが落ちている場合(色付きの大きなブレーカー) → アンペア超過の可能性が高い

  • 漏電ブレーカーが落ちている場合(テストボタン付きのブレーカー) → 漏電の可能性が高い

  • 安全ブレーカーが落ちている場合(小さなブレーカー) → 特定の回路での使いすぎやショートの可能性が高い

ステップ2:原因を取り除く(最も重要!)

ブレーカーの種類によって、原因を取り除く行動が変わります。

  1. アンペア超過の場合(契約ブレーカーが落ちた場合):

    • 原因: 同時に多くの家電を使いすぎた。

    • 対処: 使っていた家電の中から、エアコン、電子レンジ、ドライヤーなど、消費電力の大きいものをいくつか停止するか、コンセントから抜きます。特に直前まで使っていた家電をチェックしましょう。

  2. 電気の使いすぎの場合(安全ブレーカーが落ちた場合):

    • 原因: 特定の部屋や回路で使いすぎた。

    • 対処: 落ちた安全ブレーカーの回路につながっている家電を確認し、いくつか電源を切るかコンセントから抜きます。特に、タコ足配線をしていないか確認しましょう。

  3. 漏電の場合(漏電ブレーカーが落ちた場合):

    • 原因: どこかで漏電している。これは最も注意が必要です。

    • 対処:

      1. 全ての安全ブレーカー(子ブレーカー)を「切」にします。

      2. 漏電ブレーカーを「入」にします。

      3. 安全ブレーカーを一つずつ「入」にしていきます。

      4. いずれかの安全ブレーカーを「入」にした時に、再び漏電ブレーカーが落ちたら、それが漏電している回路です。 その回路の安全ブレーカーだけを「切」にしたままにし、他のブレーカーは「入」に戻して電気を復旧させます。

      5. 漏電している回路の家電は使用を中止し、コンセントも抜いておきましょう。原因がわからない場合は、すぐに専門業者(電気工事店や電力会社)に連絡してください。

ステップ3:ブレーカーを復旧させる

原因を取り除いたら、以下の順番でブレーカーを「入」にします。

  1. 漏電ブレーカーを「入」にする。

  2. **契約ブレーカー(サービスブレーカー)**を「入」にする。

  3. **安全ブレーカー(子ブレーカー)**を全て「入」にする(漏電している回路がある場合は、その回路の安全ブレーカーだけは「切」のままに)。

これで電気が復旧するはずです。


頻繁に落ちる場合のチェックポイントと専門家への相談タイミング

ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、何らかの問題が潜んでいる可能性があります。

チェックポイント

  • 契約アンペア数が足りない: 家族が増えた、新しい家電をたくさん導入したなどで、契約アンペア数がライフスタイルに合っていない可能性があります。電力会社に相談して、契約アンペア数の見直しを検討しましょう。

  • 特定の家電が原因: いつも同じ家電を使った時にブレーカーが落ちるなら、その家電が故障しているか、消費電力が大きすぎる可能性があります。

  • 漏電の可能性: 特に漏電ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、家全体や特定の場所で漏電している可能性が高いです。放置すると非常に危険です。

  • 配線の劣化: 古い住宅の場合、配線が劣化して漏電やショートのリスクが高まっていることがあります。

専門家への相談タイミング

  • 漏電ブレーカーが落ち、原因が特定できない・復旧できない場合: 感電や火災のリスクがあるため、すぐに専門業者(電気工事店など)に連絡しましょう。

  • ブレーカーを復旧してもすぐに落ちてしまう場合: 何らかの異常がある可能性が高いです。無理に操作せず、専門業者に相談しましょう。

  • 特定の家電を使うと必ずブレーカーが落ちる場合: その家電の故障や不具合が考えられます。家電メーカーや購入店に相談しましょう。

  • 契約アンペアの見直しを検討したい場合: ご契約の電力会社に連絡しましょう。


停電時の備え:もしもの時に慌てないために

ブレーカーが落ちるだけでなく、落雷や災害などで地域全体が停電することもあります。もしもの時に備えて、準備をしておきましょう。

  • 懐中電灯と予備電池: 各部屋に置いておくと便利です。できれば停電時に自動点灯するタイプもおすすめです。

  • 携帯ラジオ: 最新の情報を得るために必要です。手回し充電式や電池式を用意しましょう。

  • モバイルバッテリー: スマートフォンなどの充電切れに備えましょう。

  • 非常食と飲料水: 数日分の備蓄があると安心です。

  • カセットコンロとカセットガス: 電気が使えない時の調理に役立ちます。

  • 防寒具(冬場): 毛布や寝袋など、体を温めるものを準備しましょう。

  • 情報収集手段: 電力会社の停電情報サイトやSNSアカウントを事前に確認しておくと、停電時に役立ちます。








まとめ:ブレーカーは「安全」の証!適切に対処しよう

ブレーカーが落ちると焦ってしまいますが、それは家と家族の安全を守るための大切なサインです。慌てずに原因を特定し、適切な手順で復旧させることが重要です。

もし、頻繁にブレーカーが落ちる、特に漏電ブレーカーが作動するという場合は、潜在的な危険が隠れている可能性があります。自己判断せずに、必ず専門家や電力会社に相談するようにしましょう。

日頃から家電の使い方を見直し、適切なアンペア契約を選ぶことで、ブレーカーが落ちるのを防ぎ、安心して快適な電気ライフを送ることができます。今日からできる対策を始めて、もしもの時にも落ち着いて対応できる自分になりましょう!


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