介護保険で受けられるサービスの具体例
介護が必要になったとき、家族だけで支えるのは大きな負担になります。そんなときに活用できるのが 介護保険制度 です。介護保険に加入していると、要介護度や要支援度に応じてさまざまなサービスを利用でき、介護する人・される人の両方を支えてくれます。
ここでは、介護保険で実際に受けられるサービスの具体例を、わかりやすく整理しました。
1. 在宅(自宅で利用できる)サービス
🏠 訪問系サービス
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訪問介護(ホームヘルプサービス)
ヘルパーが自宅を訪問し、食事・入浴・排泄の介助や掃除・洗濯などの日常生活を支援。 -
訪問看護
看護師が訪問して、健康チェック・服薬管理・医療的ケアを提供。 -
訪問入浴介護
移動式浴槽を使い、自宅で安全に入浴をサポート。
🚗 通所系サービス
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デイサービス(通所介護)
日帰りで施設に通い、食事・入浴・レクリエーション・機能訓練を受けられる。 -
デイケア(通所リハビリテーション)
医師の指示に基づき、理学療法士などによるリハビリを行う。
その他
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福祉用具の貸与・購入補助
車いす、介護ベッド、手すりなどをレンタルまたは購入補助してもらえる。 -
住宅改修費の補助
手すりの設置、段差解消、浴室改修などに最大20万円まで支給。
2. 施設で受けられるサービス
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特別養護老人ホーム(特養)
要介護3以上が原則で、長期的な入居が可能。生活全般を支援。 -
介護老人保健施設(老健)
在宅復帰を目指す施設で、リハビリ・医療ケア・生活支援を受けられる。 -
グループホーム
認知症高齢者が少人数で共同生活を送り、介護スタッフが支援。 -
有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
自立から要介護まで幅広く対応。介護保険サービスと併用できる。
3. 地域密着型サービス
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小規模多機能型居宅介護
「通い」「訪問」「宿泊」を組み合わせ、柔軟に利用できるサービス。 -
看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)
医療ニーズが高い人向けに、介護と看護を一体的に提供。 -
認知症対応型通所介護
認知症の方に特化したデイサービス。
4. 介護予防サービス(要支援1・2の人向け)
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筋力トレーニングや運動プログラム
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栄養指導や口腔ケア
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社会参加を促す活動(サークルや趣味のプログラム)
まとめ
介護保険で受けられるサービスは、
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自宅で生活を続けるための支援(在宅サービス)
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施設で安心して暮らすための支援(入所サービス)
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認知症や地域特化の支援(地域密着型サービス)
と多岐にわたります。
自分や家族の状況に合わせてサービスを組み合わせることで、介護の負担を軽減し、安心して暮らせる環境を整えることができます。