保険料の支払い負担を軽減する方法
「毎月の保険料の支払いが家計を圧迫している…」
そう感じている方は少なくありません。保険は万が一に備える大切なものですが、無理のない範囲で継続できることが重要です。
保険料の支払い負担を軽減する方法は、大きく分けて**「公的な制度を活用する方法」と「加入している保険を見直す方法」**の2つがあります。それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
1. 公的な制度を活用する方法
まずは、ご自身が利用できる公的な制度がないか確認してみましょう。
国民年金保険料の免除・納付猶予制度:
所得が一定額以下の場合や、失業した場合などに、国民年金保険料の支払いが免除されたり、猶予されたりする制度です。
全額免除、4分の3免除、半額免除、4分の1免除など、所得に応じて免除額が変わります。
対象: 経済的に国民年金保険料の納付が難しい方。
注意点: 免除・猶予された期間は、将来受け取る年金額が少なくなる場合があります。
国民健康保険料の軽減・減免制度:
世帯全体の所得が基準額以下の場合に、保険料が自動的に減額される「軽減制度」や、災害や失業などで著しく収入が減少した場合に、申請することで保険料が減免される「減免制度」があります。
対象: 所得が低い世帯、失業や災害などで収入が減少した世帯など。
注意点: 自治体によって制度が異なるため、お住まいの市区町村の窓口に相談してみましょう。
2. 加入している保険を見直す方法
民間の保険に加入している場合、見直しをすることで保険料を削減できる可能性があります。
保障内容を見直す:
重複している保障を整理する: 医療保険とがん保険など、保障内容が重複していないか確認しましょう。
不要な特約を外す: ライフステージの変化によって、不要になった特約(子ども向けの特約など)を外すことで、保険料を安くすることができます。
保障額を減らす: 子どもの独立や住宅ローンの完済など、必要な保障額が変わった場合は、保障額を減らすことで保険料を抑えられます。
払い方を見直す:
払い込み方法を変更する: 月払いから年払いや半年払いに変更すると、保険料が割引になる場合があります。
払い済み保険に変更する: 貯蓄型保険に加入している場合、保険料の払い込みを中止して、保障額を減らす代わりに保険を継続できる「払い済み保険」に変更する方法もあります。
保険の種類を見直す:
貯蓄型から掛け捨て型へ: 貯蓄型保険は保険料が高めです。保障は必要だが、貯蓄は別に考えている場合は、保険料が安い掛け捨て型保険への切り替えを検討してみましょう。
ネット保険を活用する: 店舗を持たず、人件費などの経費が少ないネット保険は、同じ保障内容でも保険料が割安な傾向にあります。
最後に
保険料の負担を軽減するためには、まず現状を把握し、ご自身にとって本当に必要な保障は何かを考えることが大切です。
「保険はよくわからない」と諦めずに、保険会社の相談窓口やファイナンシャルプランナーなどに相談して、ご自身のライフプランに合った保険を見直してみてください。