【新婚・共働き必見!】結婚前に見直すべき生命保険の基本と賢い選び方
ご結婚おめでとうございます!これから始まるお二人の新生活は、夢と希望に満ちています。
しかし、結婚は、生命保険について真剣に考えるべき最高のタイミングでもあります。なぜなら、独身時代は「自分自身のための備え」が中心でしたが、結婚後は「パートナーと将来の家族を守るための備え」へと、保険の目的が大きく変わるからです。
「何を、いくら、いつまで備えればいいの?」と悩む前に、まずは生命保険の基本的な役割を理解し、お二人のライフプランに合った保障を過不足なく選ぶための整理術を身につけましょう。
1. なぜ結婚が「生命保険を見直す」最高のタイミングなのか?
結婚を機に保険を見直すべき最大の理由は、「経済的な責任」が自分一人から夫婦へと変わるからです。
| 独身時代の保険の目的 | 結婚後の保険の目的 |
| 自分の病気・ケガによる医療費や収入減に備える | 残されたパートナーの生活を守る(死亡リスク) |
| 自分の葬儀費用や両親への負担を軽減する | 夫婦の病気・ケガによる家計へのダメージに備える |
| 貯蓄性のある保険で将来の自分のために資産形成する | 子育てやマイホームなど将来の大きな支出に備える |
結婚を機に、独身時代に加入した保険が、新生活の保障額として不足していないか、または過剰になっていないかをチェックすることが重要です。
2. 結婚前に必ず確認したい「3つの基本保障」
結婚を考える段階で、お二人で話し合い、必ずチェックすべき生命保険の基本保障は、主に以下の3つの柱です。
① 医療保険:夫婦それぞれの「生きるための備え」
医療保険は、病気やケガによる入院や手術の費用に備える、すべての人に必要な基本の保障です。
独身時代からの変化: 結婚後、夫婦のどちらかが入院・療養で働けなくなると、世帯全体の収入が減少し、家計へのダメージが独身時代より大きくなります。
チェックポイント:
夫婦それぞれが加入しているか?
終身型(一生涯保障)になっているか?
入院日額は、差額ベッド代や食事代など自己負担となる費用をカバーできる金額か?(5,000円〜10,000円が目安)
女性は、女性特有の病気に備える特約(女性疾病特約など)の付加も検討しましょう。
② 死亡保険:パートナーの生活を守る「愛の備え」
死亡保険は、一家の大黒柱に万が一のことがあったとき、残された家族の生活費や子どもの教育費を賄うための保障です。
独身時代からの変化: 独身で「仕送りをしていない」場合は不要なケースが多いですが、結婚後はパートナーの生活を守るために必要性が高まります。
チェックポイント:
共働きで、お互いが十分に収入を得ている場合は、必要保障額は葬儀費用や当面の生活費に絞り、低く抑えることも可能です。
片働きや今後専業主婦(夫)になる予定がある場合は、残された家族の生活費を賄うため、手厚い保障が必要です。
将来的に子どもを持つ予定なら、教育費も考慮した高額な保障を一時的(子どもが独立するまで)に準備できる定期保険を検討しましょう。
③ 受取人の変更:手続きを忘れずに!
死亡保険の受取人が独身時代に親御様になっていないか、必ず確認しましょう。
手続きの重要性: 結婚後、受取人を配偶者に変更しておかないと、万が一のときに配偶者が保険金を受け取れない可能性があります。
3. 働き方別!「死亡保障」の考え方
結婚後のライフプラン、特に夫婦の働き方によって、死亡保険の必要保障額は大きく変わります。
パターン1:夫婦共働き(子どもなし)
お互いに安定した収入があるため、死亡保障の必要性は比較的低いです。
必要な備え: 医療保険とがん保険を重視し、「夫婦の生きるリスク」に備える。
死亡保険: 葬儀費用とパートナーが当面生活に困らない程度の200万円〜500万円程度で十分なケースが多いです。
特に子どもがいない場合、公的な遺族基礎年金は支給されないため、貯蓄が少ない場合は割安な定期保険で備えるのも一つの手です。
パターン2:片働きまたは将来的に片働きを予定(子どもなし)
主に**家計を支える方(主たる収入者)**に万が一のことがあった場合、経済的なダメージが大きくなります。
必要な備え: 主たる収入者は、パートナーの生活を支えるための死亡保障をしっかり準備する。
検討すべき保険:
収入保障保険: 万が一のとき、毎月一定額を年金形式で受け取れる保険。保険料が割安で、必要な保障額が減っていくライフプランに沿った設計が可能です。
終身保険: 葬儀費用など生涯必要な保障を貯蓄も兼ねて準備する。
【将来の大きなイベント】マイホームと妊娠・出産
住宅ローンを組む場合: ほとんどの場合、団体信用生命保険(団信)に加入します。団信に加入すれば、万が一のときに住宅ローン残高がゼロになるため、その分、死亡保険の必要保障額は減らせます。
妊娠・出産の予定がある場合: 妊娠後は、医療保険やがん保険に加入できない、あるいは特定の部位が保障対象外になる場合があります。妊娠を考える前に、女性は医療保険と女性疾病特約に加入しておくことが、最も賢明な対策です。
4. 賢い保険選びのステップ
結婚を機に生命保険を最適化するための具体的なステップは、以下の通りです。
お互いの現状確認: 夫婦それぞれが独身時代に加入している保険の種類、保障内容、保険料、そして受取人をすべて把握する。
将来のライフプランを共有: 子どもの有無、マイホームの購入時期、退職年齢など、将来の目標を夫婦で話し合い、必要な資金をイメージする。
必要保障額を算出: 万が一のときに「どれくらいの費用が不足するのか」を計算し、公的な遺族年金や貯蓄で賄えない部分を保険でカバーする。
保障の見直し・選択: 過剰な保障や不要な特約を整理し、保険料と保障のバランスが取れた商品(定期保険、終身保険、収入保障保険など)を選ぶ。
生命保険は、人生の安心をデザインするための大切なツールです。お二人の幸せな未来のために、結婚という最高のタイミングで最適な備えをスタートさせましょう。