あなたのお金、どう使い分け?保険と貯蓄の役割を明確に理解しよう!
人生には、いつ何が起こるか分かりません。そんな「もしも」の時に備えるために、私たちは「保険」や「貯蓄」という形で、お金を準備します。でも、この二つ、同じ「備え」でも、その役割や目的は全く違うんです。
「貯蓄があれば保険はいらない?」
「保険って貯金代わりになるの?」
この記事では、そんな疑問をスッキリ解消するため、保険と貯蓄の明確な違いと、それぞれの賢い活用法を分かりやすく解説します。
保険は「四角」、貯蓄は「三角」
この言葉を聞いたことはありますか?これは、保険と貯蓄の大きな違いを分かりやすく表現したものです。
貯蓄(三角)
毎月コツコツ積み立てていく貯蓄は、時間が経つにつれて徐々に金額が増えていきます。グラフにすると、右肩上がりの「三角」の形になりますね。貯蓄は、計画的に将来の出費(例えば、車の購入や旅行代など)に備えるためのものです。しかし、貯め始めたばかりの頃に大きな出費が必要になった場合、十分な金額が準備できていない可能性があります。
保険(四角)
一方で、保険は、契約したその日から万が一のことが起こった場合に、契約時に定めた「保障金額」を受け取ることができます。グラフにすると、支払った保険料の期間や金額に関わらず、保障金額は常に一定。これが「四角」のイメージです。保険は、個人では到底賄いきれないような、大きなリスクに備えるための仕組みなのです。
どちらも大切!保険と貯蓄の役割を理解しよう
保険と貯蓄は、どちらかが優れているというものではありません。それぞれの役割を理解し、上手に使い分けることが大切です。
貯蓄の役割
目的が明確な出費に備える:住宅の頭金、子どもの教育費、老後の生活費など、将来的に必要になるお金を計画的に準備します。
流動性が高い:いざという時、銀行や郵便局からすぐに引き出すことができます。
元本保証(ほぼ):日本の預貯金は、ペイオフ制度により、万が一銀行が破綻しても一定額までは保護されます。
保険の役割
大きなリスクに備える:死亡、高度障害、重い病気など、発生する確率は低いけれど、もしもの時に経済的なダメージが大きいリスクに備えます。
保険料の支払いで、すぐに大きな保障を準備できる:貯蓄では何十年もかかるような大金を、保険なら月々の保険料を支払うことで、すぐに準備できます。
強制的に貯める効果:貯蓄が苦手な方でも、保険料として毎月引き落とされることで、知らず知らずのうちにお金が貯まるという側面もあります。(貯蓄性のある保険の場合)
知っておきたい!「掛け捨て型」と「貯蓄型」
保険には、大きく分けて「掛け捨て型」と「貯蓄型」があります。
掛け捨て型:支払った保険料が、解約時や満期時にほとんど戻ってこないタイプです。その分、毎月の保険料は安く設定されており、少ない負担で大きな保障を確保できます。
貯蓄型:支払った保険料の一部が積み立てられ、満期時や解約時にまとまったお金が戻ってくるタイプです。保険料は掛け捨て型に比べて高くなりますが、保障と貯蓄の両方を兼ね備えています。
それぞれのメリット・デメリット
掛け捨て型
メリット:保険料が安く、見直しがしやすい。
デメリット:保険期間中に何もなければ、支払ったお金は戻ってこない。
貯蓄型
メリット:保険料が掛け捨てにならない。貯蓄が苦手な方でも計画的に貯められる。
デメリット:保険料が高め。早期解約すると元本割れする可能性がある。
まとめ:保険と貯蓄、両方を使いこなすのが賢い選択!
保険と貯蓄は、それぞれ全く異なる役割を持っています。
貯蓄で、日々の生活費や近い将来の大きな出費に備える。
保険で、もしもの時に起こりうる、個人では対応できない大きなリスクに備える。
この二つを上手に組み合わせて活用することが、賢いお金の備え方です。まずは、ご自身のライフプランを立てて、何にどのくらい備える必要があるのかを考えてみましょう。そうすれば、保険と貯蓄、それぞれの役割がより明確に見えてきますよ。