加入前に必ずチェック!保険約款の確認ポイント
「保険に加入するけど、約款(やっかん)って難しくて読む気にならない…」
「分厚い約款、どこを読めばいいか分からない…」
そう思っていませんか?
保険約款は、保険会社とあなたの間で交わされる契約内容を詳細に定めたものです。専門用語が多くて難しく感じますが、いざというときに「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、最低限押さえておくべきポイントがいくつかあります。
今回は、保険加入前に必ず確認しておきたい保険約款のチェックポイントを解説します。
1. 「保障内容」と「保険金が支払われる条件」
これが、保険約款で最も重要な項目です。あなたが加入する保険が、どのような場合に、どれくらいの保険金が支払われるかを理解しましょう。
チェックポイント:
病名・傷病名: どのような病気やケガが保障の対象になるか。
手術名: 医療保険の場合、手術の種類によって支払い対象外となるケースがあります。
入院日数: 支払い対象となる入院日数(例:5日以上入院した場合など)が定められているか。
保険金の金額: どのような場合に、いくら支払われるのか。
特に注意すべきは「限定的な条件」です。 例えば、「特定の手術のみ」や「特定の病気のみ」といった、限定的な保障内容でないかを確認しましょう。
2. 「免責事由」と「保険金が支払われない条件」
保障内容と同じくらい大切なのが、保険金が支払われないケースです。
チェックポイント:
告知義務違反: 告知した内容に虚偽があった場合。
免責期間: 契約から一定期間内(通常30日〜90日)に診断された病気は、保障の対象外となることがあります。
特定の原因による場合: けんかや犯罪行為、地震、津波、戦争、自殺など、特定の原因によるケガや死亡は、補償対象外となるのが一般的です。
3. 「告知義務」と「告知義務違反による解除」
保険加入時に、あなたの健康状態や既往歴(病気にかかった履歴)を保険会社に正確に伝える義務があります。
チェックポイント:
告知事項: 告知書に記載されている質問項目をすべて確認し、正確に回答できるか。
違反による解除: 告知義務違反があった場合、保険会社は契約を解除できること、そして保険金が支払われないことが明記されています。
4. 「クーリングオフ制度」
クーリングオフ制度とは、保険契約を締結した後でも、一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度です。
チェックポイント:
クーリングオフが適用される期間: 契約日または「保険の申込書」を受領した日のいずれか遅い日から8日以内が一般的です。
解除方法: 郵送などの書面で申し出る必要があるため、その手続き方法を必ず確認しましょう。
5. 「解約返戻金」と「保険料の払い込み」
将来、契約を解約する可能性がある場合、解約返戻金や保険料の払い込みに関する項目も重要です。
チェックポイント:
解約返戻金の有無と金額: 契約を解約した場合に、いくら戻ってくるのか。貯蓄型保険の場合は、解約時期によって返戻率が変わることもあります。
保険料の払い込み方法: 月払い、年払い、一括払いなど、払い込み方法に関する規定を確認しましょう。
まとめ
保険約款は、あなたの身を守るための「取扱説明書」のようなものです。
すべてを理解する必要はありませんが、今回ご紹介した5つのポイントを押さえることで、安心して保険に加入することができます。不明な点は、担当者に納得いくまで質問し、契約前に疑問をすべて解消しておきましょう。