足の爪が剥がれた!病院に行かないとどうなる?自分でできる対処法は?
足の爪が剥がれてしまうと、見た目にも痛々しく、「病院に行った方がいいのかな…でも、行かずに治したいな」と悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。特に、痛みがあまりない場合や、少しだけ剥がれた場合は、病院に行くのをためらってしまうこともあるでしょう。
今回は、足の爪が剥がれた時に病院に行かないとどうなるのか、そして自分でできる対処法や、どんな時に病院に行くべきかについて、詳しく解説していきます。
1. 爪が剥がれる主な原因と、その時どうなっている?
足の爪が剥がれる原因はいくつか考えられます。
外傷(衝撃): 最も多い原因です。重いものを落とす、指をぶつける、サイズの合わない靴で長時間歩く、スポーツなどで指先に強い衝撃が加わるなど。
爪水虫(爪白癬): 白癬菌というカビの一種が爪に感染し、爪が分厚くなったり、変色したり、もろくなって剥がれやすくなることがあります。
内出血(血豆): 爪の下で内出血を起こし、その血液が溜まることで爪が浮き上がり、剥がれてしまうことがあります。特に、ランニングなどで指先に繰り返し衝撃が加わる「ランナー趾」でも見られます。
皮膚疾患: 乾癬(かんせん)などの皮膚疾患が原因で、爪に異常が出て剥がれることもあります。
爪が剥がれるということは、爪と指が本来しっかりと接着している部分が離れてしまう状態です。完全に剥がれ落ちていなくても、一部が浮いていたり、剥がれかけていたりすることもあります。
2. 病院に行かないとどうなる?考えられるリスク
「病院に行かずに様子を見たい」という気持ちもわかりますが、自己判断で放置すると、以下のようなリスクが考えられます。
① 細菌感染のリスク
爪が剥がれた部分は、皮膚がむき出しになり、傷口と同じ状態です。この部分から細菌が侵入し、感染症を引き起こす可能性があります。化膿したり、赤く腫れたり、激しい痛みが生じたりすることも。最悪の場合、蜂窩織炎(ほうかしきえん)などの重篤な状態になることもあります。
② 新しい爪が正常に生えてこない可能性
剥がれた爪の下からは、新しい爪が少しずつ生えてきます。しかし、適切なケアをしないと、新しい爪が変形して生えてきたり、途中で止まってしまったり、厚く生えてきたりすることがあります。また、爪の生え際(爪母)が損傷している場合は、そもそも新しい爪がうまく生えてこない可能性もあります。
③ 痛みの持続や悪化
剥がれた直後は痛みがなくても、靴を履いたり、歩いたりすることで、刺激が加わり痛みがぶり返したり、悪化したりすることがあります。
④ 爪水虫などの見落とし
もし爪水虫が原因で剥がれている場合、病院に行かずに放置すると、感染が他の指の爪や家族にも広がる可能性があります。また、自己判断では水虫かどうかを正確に判断することは難しいです。
3. 足の爪が剥がれた時の自分でできる応急処置
「すぐに病院に行けない」「軽度だから自分で対処したい」という場合は、以下の応急処置を行いましょう。ただし、あくまで応急処置であり、これらの処置で不安が残る場合は、後述する「病院に行くべきサイン」を参考に受診を検討してください。
① 清潔に保つ
まずは、剥がれた部分を清潔に保つことが大切です。
流水と石鹸で優しく洗い、汚れを落とします。
消毒液(マキロンなど)があれば、消毒しましょう。
② 保護する
細菌感染や外部からの刺激を防ぐために、剥がれた部分を保護します。
完全に剥がれてしまった場合: 出血がなければ清潔なガーゼを当てて、医療用テープで固定します。出血がある場合は、ガーゼで軽く圧迫して止血し、その後保護します。
剥がれかかっている場合: グラグラして引っかかりやすい場合は、清潔なハサミや爪切りで、剥がれかかっている部分だけを慎重にカットすることも選択肢の一つです。ただし、無理に引っ張ったり、 healthyな部分まで切ってしまわないように注意してください。その後、清潔なガーゼや絆創膏で保護しましょう。
絆創膏やガーゼで覆う: 指全体を覆うように、清潔な絆創膏やガーゼ、または指サックなどで保護します。指先に負担がかからないように、少しゆとりを持たせて貼ると良いでしょう。
③ 靴や靴下を見直す
ゆとりのある靴を選ぶ: 剥がれた指に圧迫がかからないよう、つま先にゆとりのある靴を選びましょう。可能であれば、サンダルなどで過ごすのが理想です。
清潔な靴下を着用する: 毎日清潔な靴下を履き、汗をかいたらこまめに交換することで、細菌の繁殖を防ぎます。
④ 観察を続ける
応急処置後も、傷口の状態をよく観察しましょう。
赤みや腫れがひどくなる
ズキズキとした強い痛みがある
膿が出てきた
熱を持っている
足の指だけでなく、足全体が腫れてきた
これらの症状が見られた場合は、すぐに病院を受診してください。
4. こんな時は迷わず病院へ!
以下のような場合は、自己判断せずに必ず病院を受診しましょう。
激しい痛みや腫れ、内出血がひどい場合: 爪の下に大量の血液が溜まっている場合や、指の骨にヒビが入っている可能性も考えられます。
化膿している、膿が出ている場合: 細菌感染を起こしているサインです。抗生物質などでの治療が必要です。
剥がれた部分が広範囲に及ぶ場合: 感染のリスクが高まります。
爪の根元(爪母)を損傷している可能性がある場合: 新しい爪が正常に生えてこなくなる可能性があります。
糖尿病や免疫抑制剤を服用しているなど、基礎疾患がある場合: 感染症のリスクが高く、重症化しやすいので、すぐに受診が必要です。
爪水虫など、感染症が疑われる場合: 適切な診断と治療が必要です。
自分で処置するのが不安な場合や、どうしていいか分からない場合: 無理せず専門家に頼りましょう。
病院は何科に行く?
足の爪が剥がれた場合、基本的には皮膚科を受診しましょう。外傷の場合は整形外科でも診てもらえますが、皮膚や爪の専門家である皮膚科が適しています。
まとめ
足の爪が剥がれた時、「病院に行かない」という選択肢は、軽い症状で適切な応急処置ができれば可能かもしれません。しかし、細菌感染のリスクや、新しい爪が正常に生えてこなくなる可能性もあるため、注意が必要です。
もし少しでも不安を感じたり、痛みが強くなったり、症状が悪化するようであれば、迷わず専門医の診察を受けることをおすすめします。適切なケアを行うことで、健康な爪が再び生えてくる可能性が高まりますよ。