クラミジアは「匂い」でわかる?男性が知っておくべき症状と正しい知識
「もしかしてクラミジアかも…?でも、これってどんな匂いがするんだろう?」
クラミジアは、性感染症(STD)の中でも特に感染者が多い病気です。感染しても自覚症状がないことが多く、「サイレントキラー」とも呼ばれています。
そのため、「匂いで気づけるのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
この記事では、クラミジアが匂いでわかるのかどうか、男性のクラミジア感染で現れやすい症状や、正しい知識を分かりやすく解説します。
1. クラミジアは「匂い」でわかる?
結論から言うと、クラミジア感染は匂いで判断することはできません。
クラミジア自体に特徴的な匂いはありません。もし尿道から出る分泌物(膿)に匂いがあるとしたら、それは他の細菌が同時に感染している可能性が高いです。
例えば、淋病など他の性感染症を併発している場合や、炎症がひどくなって他の細菌が増殖している場合などには、異臭を感じることがあります。
したがって、「匂いがある=クラミジア」とは断定できないのです。
2. 男性に現れやすいクラミジアの症状
クラミジアは無症状のことが多いですが、症状が現れる場合、男性では以下のような症状がみられます。
尿道から出る分泌物(膿):
透明または少し白っぽい、サラサラとした分泌物が出ることがあります。
量が少ないことが多く、下着にうっすらと付着する程度のため、見過ごされがちです。
排尿時の不快感:
軽いかゆみや、排尿時に少ししみるような違和感を感じることがあります。
睾丸の痛みや腫れ:
感染が睾丸にまで広がると、「精巣上体炎」を引き起こし、睾丸が腫れたり痛みを感じたりすることがあります。
これらの症状は、感染から1週間〜3週間程度経ってから現れることが多いです。しかし、何度も言うように、無症状のまま放置されるケースが非常に多いため、注意が必要です。
3. 無症状でも放置してはいけない理由
「症状がないなら、放っておいても大丈夫?」と思うかもしれませんが、クラミジアを放置しておくと、以下のようなリスクがあります。
不妊の原因:
感染が精巣上体まで広がると、精子の通り道が詰まり、男性不妊の原因となることがあります。
パートナーへの感染:
症状がなくても、性行為を通じてパートナーに感染させてしまいます。パートナーが女性の場合、卵管炎や子宮外妊娠、不妊症などの深刻な合併症を引き起こす可能性があります。
4. 正しい検査と治療法
クラミジア感染を確かめるには、医療機関での検査が必要です。
検査方法: 尿検査が一般的です。数日後に結果が分かります。
治療法: 治療には抗生物質が使われます。薬を1〜2回服用するだけで治ることがほとんどです。ただし、医師の指示に従い、最後まで薬を飲み切ることが大切です。
クラミジアは、パートナーと一緒に治療することが鉄則です。どちらか一方だけが治療しても、ピンポン感染(感染の繰り返し)を起こしてしまうため、必ず二人で同時に治療しましょう。
もし不安な点があれば、泌尿器科や性病科などの専門医に相談してください。早期発見、早期治療が何よりも大切です。