【結婚式】お車代封筒の書き方、これで完璧!イラストでわかるマナーガイド
結婚式の準備は、決めることがたくさんあって大変ですよね。特に、遠方から来てくださるゲストや、お世話になる方々へ渡す「お車代」の準備は、「どう書けばいいの?」「マナーはある?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ご祝儀とは違うお車代だからこそ、失礼なくスマートに渡したいですよね。今回は、新郎新婦が知っておきたいお車代封筒の正しい書き方と渡し方のマナーを、分かりやすく解説していきます!
1. お車代って何?誰に渡すもの?
「お車代」とは、その名の通り、ゲストや媒酌人、主賓など、結婚式に際して交通費や宿泊費などの負担が発生する方へ、感謝の気持ちを込めて渡すお金のことです。
具体的に、お車代を渡す主な相手は以下の通りです。
遠方から出席してくれるゲスト: 新幹線や飛行機、宿泊が必要な距離から来てくれる親族や友人。
結婚式の主賓: 披露宴でスピーチをしてくださる、新郎新婦それぞれの職場の代表者や恩師など。
乾杯の挨拶をしてくださる方: 披露宴で乾杯の発声をしてくださる方。
媒酌人(仲人): 結婚の仲立ちをしてくださった方。
受付や余興、二次会の幹事など、特別な役割をお願いした友人: 交通費だけでなく、お礼の意味も込めて渡す場合があります。
ただし、お車代を渡す範囲や金額は、新郎新婦の考え方や地域の習慣によっても異なります。両家でよく相談して決めるのがおすすめです。
2. これで迷わない!お車代封筒の選び方と表書き
お車代の封筒は、ご祝儀袋とは少し異なります。適切な封筒を選び、正しい表書きで感謝の気持ちを伝えましょう。
(1) 封筒の選び方
お車代は、渡す相手や金額によって封筒を使い分けます。
1万円以上の場合:
**水引付きの「のし袋」**を使用します。
水引は「結び切り」で、色は「紅白」または「金銀」を選びましょう。結婚は一度きりなので、「二度と繰り返さない」という意味の結び切りが適切です。
のし(右上の飾りのこと)が付いているものを選びます。
1万円未満の場合:
**水引やのしが印刷された「お礼用ポチ袋」**や、白無地のシンプルな封筒(郵便番号欄がないものがベター)を使用します。
水引は印刷でも「結び切り」のものを選びましょう。
(2) 封筒の表書きの書き方
筆ペンや毛筆で丁寧に書きましょう。インクの色は黒を使用します。
【水引付きのし袋の場合】
水引の上(表書き): 中央に「御車代」と書きます。
他に「御車料」「御礼」なども使えますが、「御車代」が一般的です。
水引の下(名入れ): 中央に新郎新婦の連名、または姓のみを並べて書きます。
例:「〇〇 〇〇(新郎の名前) 〇〇(新婦の名前)」
姓のみの場合:「〇〇(新郎の姓) 〇〇(新婦の姓)」
どちらか一人のゲストに渡す場合は、渡す側の名前だけを書いても構いません。
例:新郎側のゲストなら「〇〇(新郎の名前)」
イラスト例:
----------- | 御車代 | | | | 〇〇 〇〇 | -----------
【ポチ袋・白無地封筒の場合】
表書き: 中央に「御車代」と書きます。
「御礼」や「心ばかり」でも良いでしょう。
名入れ: 表書きの下、または封筒の裏側(左下)に、新郎新婦の連名、または渡す側の名前を書きます。
イラスト例:
----------- | 御車代 | | | | | | 〇〇 | -----------
ポイント:
楷書で丁寧に: 崩さずに、はっきりと読みやすい字で書きましょう。
薄墨はNG: お車代は慶事なので、香典などで使う薄墨はマナー違反です。
中袋の書き方:
中袋の表には、中央に包んだ金額を旧字体(例:壱萬円、参萬円など)で縦書きします。
裏には、新郎新婦の氏名と住所を記載します。中袋がない場合は、封筒の裏側に直接書きましょう。
3. お車代のお札の入れ方と渡し方のマナー
封筒の準備ができたら、お札を入れ、スマートに渡す方法を確認しましょう。
(1) お札の入れ方
新札を用意する: 感謝の気持ちを表すためにも、必ず新札を用意しましょう。
人物の顔が表になるように: お札の人物の顔が封筒の表側(お車代と書かれた側)に向くように入れます。
複数枚入れる場合: 全てのお札の向きと表裏を揃えて入れましょう。
(2) 渡し方のマナー
タイミング:
主賓や媒酌人の方へ: 披露宴が始まる前、受付を通る前、または披露宴のお開きの後、新郎新婦の親御様から直接ご挨拶と共にお渡しするのが最も丁寧です。
遠方からのゲストへ: 受付係から渡してもらう、または披露宴のお開きの後、お見送りの際に新郎新婦から直接お渡しするなど、方法は様々です。受付を通る前にお渡しするのがスマートでしょう。
役割をお願いした友人へ: 役割をお願いする際に伝えるか、当日、お礼の言葉と共に直接渡します。
渡し方:
直接手渡しが基本です。
「本日は遠いところをありがとうございます」「ささやかですが、こちらお車代でございます」など、感謝の言葉を添えてお渡ししましょう。
手渡しする際は、むき出しではなく、袱紗(ふくさ)に包んで持参し、渡す直前に袱紗から出して渡すと、より丁寧な印象になります。袱紗がない場合は、小さな手提げ袋などに入れても良いでしょう。
受付の方への依頼: 受付でゲストのお車代を渡してもらう場合は、渡し方やタイミング、渡す相手を明確に伝え、リストを作成するなどして、間違いがないように準備しましょう。
まとめ:感謝の気持ちを込めて、スマートに渡そう!
お車代は、ゲストや支えてくれる方々への感謝の気持ちを形にする大切なものです。封筒の書き方一つ、渡し方一つで、あなたの心遣いが伝わるかどうかが変わってきます。
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひスマートに、そして心を込めてお車代を渡してくださいね。あなたの結婚式が、感謝の気持ちでいっぱいの素晴らしい一日になることを願っています!