知ってる?凧の数え方!由来から簡単な作り方まで、奥深い「凧」の世界
冬の澄んだ空に舞い上がる**凧(たこ)**を見ると、どこか懐かしい気持ちになりますよね。お正月遊びの定番としても親しまれていますが、この凧、実は色々な顔を持っているんです。「あれ?凧ってどうやって数えるんだっけ?」「そもそも、なんで凧揚げするんだろう?」そんな素朴な疑問から、ちょっとした豆知識、そしてお家で簡単に作れる方法まで、凧の奥深い世界を覗いてみましょう!
凧の数え方の単位、あなたはいくつ知ってる?
日常で使う機会は少ないかもしれませんが、凧の数え方にはいくつかの単位があります。主なものはこの4種類です。
枚(まい)
最も一般的で、日常会話でもよく使われる数え方です。薄い紙や布でできていることから、この単位が使われます。
例:「凧が一枚、空に舞い上がったよ」
連(れん)
複数の凧を糸で繋げて揚げる「連凧(れんだこ)」の場合に使われる単位です。
例:「あの大きな連凧は、何十連もあるらしいよ!」
機(き)
航空機のように、空を飛ぶ機械的なニュアンスを持つ場合に使われることがあります。比較的大型な凧や、精密な構造を持つ凧に対して使われる傾向があります。
例:「新作の大型凧が、今まさに離陸するぞ!これは見事な一機だ」
張り(はり)
凧の骨組みに紙や布を「張って」作られることから、その工程に由来する数え方です。職人さんや専門家の間で使われることが多い、少し専門的な単位です。
例:「この伝統的な和凧は、職人が丹精込めて一張りずつ手作りしているんだ」
これらの単位を知っていると、ちょっとした雑学として話のネタになりますね!
凧揚げの由来って?意外と知らない歴史
凧揚げの歴史は古く、その起源は紀元前の中国にまで遡ると言われています。当初は、占いや軍事目的、通信手段として使われていました。
日本には、奈良時代から平安時代にかけて中国から伝わったとされており、当時はまだ庶民の遊びではなく、貴族たちの間で楽しまれていました。江戸時代になると、庶民の間でも凧揚げが流行し始め、様々な形や絵柄の凧が作られるようになります。
お正月遊びとして定着したのは、江戸時代中期以降と言われています。空高く舞い上がる凧が、その年の健康や立身出世、子どもの健やかな成長を願う縁起物として親しまれるようになったのです。
凧揚げを楽しむコツと注意点
凧揚げを安全に楽しむためには、いくつかのポイントがあります。
風の確認: 凧揚げに最適なのは、そよ風が吹いている日です。風が強すぎると凧が壊れたり、コントロールが難しくなったりします。
場所選び: 電線や建物、交通量の多い場所の近くは避け、広々とした公園や河川敷など、安全な場所を選びましょう。
糸の管理: 糸が絡まったり、手に食い込んだりしないよう、手袋を着用するなど注意しましょう。
お家で簡単!オリジナル凧を作ってみよう
市販の凧も楽しいですが、自分で作った凧を揚げるのは格別の喜びです!ここでは、お子さんと一緒に作れる簡単な凧の作り方をご紹介します。
準備するもの
A4またはB4サイズの厚手の紙(画用紙や丈夫な包装紙など)
細い竹ひご、またはストロー(2本)
タコ糸(長めに)
セロハンテープ、または接着剤
ハサミ
油性ペンや絵の具(飾り付け用)
作り方
凧の骨組みを作る:
紙の長辺(長い方)の真ん中に一本、短辺(短い方)の真ん中にもう一本、それぞれ竹ひご(またはストロー)をセロハンテープでしっかりと固定します。十字になるように交差させましょう。
紙の四隅に、タコ糸を通すための小さな穴を開けておきます。
糸目(いとめ)をつける:
凧の上下左右、骨組みに沿ってタコ糸を渡し、四隅の穴に通して固定します。
この四隅の糸の中心に、凧を揚げるためのタコ糸を結びつけます。ここが凧のバランスを取る重要な部分です。何度か試して、バランスの取れる位置を見つけましょう。
尾っぽをつける:
凧の下部に、細長く切った布や紙(約50cm〜1m程度)を尾っぽとして取り付けます。これは、凧が安定して揚がるための重りの役割を果たします。
飾り付け:
油性ペンや絵の具で、好きな絵を描いたり、色を塗ったりして、世界に一つだけのオリジナル凧を完成させましょう!
まとめ:凧は空に願いを届けるメッセンジャー
凧は、単なる遊び道具ではありません。古くから人々の願いを乗せて空に舞い上がり、時代を超えて親しまれてきた文化の象徴でもあります。
数え方の単位一つとっても奥深く、その歴史を知ることで、凧揚げがもっと楽しく感じられるはずです。ぜひ、今年の冬は、自分だけのオリジナル凧を作って、家族や友人と一緒に広い空の下で凧揚げを楽しんでみてくださいね。きっと、忘れられない素敵な思い出になるでしょう。
あなたの作った凧は、どんな空を舞い上がりますか?