【イラストで解説!】結婚式ご祝儀袋への「お札の入れ方」完璧ガイド
結婚式のご祝儀袋の準備、滞りなく進んでいますか?表書きや水引のマナーはバッチリでも、「あれ?お札ってどっち向きに入れるんだっけ…?」と、意外と迷ってしまうのがお札の入れ方です。
ご祝儀袋へのお札の入れ方には、新郎新婦への感謝と祝福の気持ちを伝えるための大切なマナーがあります。これを間違えてしまうと、せっかくのお祝いの気持ちが半減してしまうことも。
この記事では、結婚式のご祝儀袋へのお札の入れ方を、イラストで分かりやすく解説します。新札の準備から、向き、枚数の数え方まで、これで迷わずスマートにご祝儀を用意できますよ!
1. ご祝儀袋に入れるお札は「新札」が基本!
まず大前提として、ご祝儀袋に入れるお札は必ず新札(しんさつ)を用意しましょう。これは、「この日のために、前もって準備しました」という、お祝いの気持ちと礼儀を示すためです。
- どこで手に入れる?: 銀行や郵便局の窓口で両替してもらえます。結婚式の直前は混み合うこともあるので、早めに準備しておくのがおすすめです。
- 急な場合は?: どうしても新札が用意できない場合は、アイロンをかけてシワを伸ばした綺麗なお札でも許容されることがありますが、できる限り新札を用意しましょう。
2. お札の向きは「表」を上にして「人物画」が袋の表側!
ここが最も間違いやすいポイントかもしれません。中袋にお札を入れる際は、以下の向きを意識しましょう。
【POINT!】お札の人物画が、中袋の表(金額を書いた面)を向くように入れる
これは、「お祝いの席で、お顔を上げて祝福する」という意味が込められていると言われています。
【具体的な入れ方】
- まず、ご祝儀の中袋(中包み)を用意します。
- お札を準備します。すべてのお札の人物画(福沢諭吉、樋口一葉、野口英世など)がある面を表とします。
- 中袋を表(金額を記入した面)にして持ちます。
- お札の人物画が描かれた面が、中袋の表側(金額を書いた側)を向くように入れます。
- さらに、お札の人物画が、中袋の上側(封筒の開け口ではない方)に来るように揃えて入れます。
イラストイメージ
(※テキストで表現しています。実際には画像があるとより分かりやすいでしょう)
中袋の表(金額「金参萬円」など)
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│ 金参萬円 │
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▲ 人物画の頭側
お札の人物画が描かれた面
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│ 諭吉・一葉・英世 │ ← 人物画の頭
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つまり、中袋からお札を取り出したときに、すぐに人物画が見える状態になっているのが正しい入れ方です。
3. 枚数は「割り切れない数」で!
結婚祝いのご祝儀では、「割れる」=「別れる」を連想させるため、偶数枚は避けるのがマナーとされています。
- 基本は奇数枚: 1枚、3枚、5枚、7枚、9枚など。
- 例外と注意点:
- 2万円: お札の枚数を「1万円札1枚+5千円札2枚」のように奇数(3枚)にすることで許容される場合もあります。また、「ペア」という意味合いで2枚とする考え方もありますが、気にする方もいるため、基本的には3万円以上を包むのが無難です。
- 4万円: 「死」を連想させるため、絶対に避けるべき金額です。
- 8万円: 末広がりで縁起が良いという解釈もありますが、偶数であるため、避ける人もいます。
4. 中袋の閉じ方と外袋への入れ方
お札を中袋に入れたら、封をしましょう。
- のり付けは不要: 中袋はのり付けせず、折りたたむだけでOKです。
- 外袋に入れる: 中袋は、外袋(水引がついているご祝儀袋本体)の裏側から、金額を記入した中袋の表側が、外袋の表側(表書きを書いた側)を向くように入れます。
5. 最終チェック!ご祝儀袋のマナー総復習
ご祝儀袋を渡す前に、最終チェックを行いましょう。
- 新札か?
- お札の向きは正しいか?(人物画が中袋の表側で、肖像画が上)
- 枚数は奇数か?
- 表書き(上段)は正しいか?(寿、御結婚御祝など)
- 氏名(下段)は正しいか?(フルネーム、連名など)
- 中袋の金額・住所・氏名は書いたか?(金額は旧字体で)
- 薄墨ではないか?(濃い黒色の筆ペンを使用)
- 袱紗(ふくさ)は用意したか?
まとめ:あなたの祝福の気持ち、正しく届けよう!
結婚式のご祝儀袋へのお札の入れ方は、一見細かいマナーに思えるかもしれませんが、これは全て新郎新婦への心からの祝福と敬意を表すためのものです。
今回イラストで解説したポイントを押さえれば、もう迷うことはありません!自信を持ってご祝儀袋を用意し、あなたの「おめでとう」の気持ちをスマートに、そしてマナー良く伝えて、新郎新婦の晴れやかな門出を盛大にお祝いしましょう!